・スタートアップで、初めから物流代行を利用したい
・自社で運営しているが、物流代行への委託を検討中
・既存の物流業者から切り替えて課題を解決したい
越境ECの物流は、配送問題、言語の違いなど、国内物流とは異なり、様々な専門知識が必要です。自社で全て対応するとなると、時間もコストもかかりますよね。そこで知っておきたいのが、越境ECに強い物流業者です。
しかし、越境EC向け物流サービスは、まだ少ないのが現状です。「委託したいけれど、どこの物流業者へ依頼すればいいのか分からない…」という方が多いのではないでしょうか。
本記事では、越境EC向けの物流代行業者を選ぶポイントから、物流代行を利用するメリット、おすすめの業者を詳しくご紹介していきます。自社にとって最適な越境ECの物流代行業者を選びたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
越境EC物流代行とは
越境EC物流代行とは、商品を海外へ向けて発送するときに、発送作業を委託できるサービスのことです。依頼する業者によっては、発送だけに限らず、発送業務をトータルでサポートしてくれる業者もあります。
越境EC物流代行業者に依頼可能な業務内容は以下です。
1.入荷
2.ピッキング
3.検品
4.在庫管理
5.受注業務
6.梱包やラッピング
7.インボイスなどの書類作成
8.出荷発送
9.返品対応
10.決済処理
海外発送に向けて、ほとんどの業務を代行してくれるため業務の効率化になります。ただ代行業者によってサービスの内容はさまざまで、何をどこまで行ってくれるのか、サービス内容を細かく確認して依頼することが重要です。
越境EC向けの物流代行業者7社一覧
まず、本記事でご紹介する「越境EC物流代行業者7社」の特徴、料金体系を一覧にしていますので、比較検討する際にお役立てください。
サービス名 | 特徴 | 料金体系(税別) |
---|---|---|
ロジグロ |
・貿易コンサルに対応 ・世界120カ国へ発送可能 ・配送費自動最適化 ・インボイス発行/通関手続き ・EMS/ups/FedEx/DHLに対応 |
海外配送作業費:220円/個 |
オープンロジ |
・世界120カ国へ発送可能 ・インボイス発行/通関手続き ・EMS/4PX/DHL/ECMSに対応 |
・初期費用無料 ・従量課金(入庫/保管/配送) |
NEOlogi |
・世界150カ国へ発送可能 ・インボイス発行/通関手続き ・DHL/FedEx/EMS/AIRMAIL/SALに対応 |
初期費用/固定費無料 |
ウルロジ |
・個人事業にも対応 ・インボイス発行/通関手続き ・EMS/国際eパケット/DHLに対応 |
・送料:690円~ ・海外配送作業費:500円/個 |
エスプール |
・貿易コンサルに対応 ・東南アジア向け越境ECが得意 |
要問い合わせ |
ロケーションズ |
・世界120カ国へ発送 ・1点から出荷可能 ・インボイス発行/通関手続き |
要問い合わせ |
KTコントラクト |
・大きさ口数に柔軟に対応 ・EMS/ups/FedEx/DHLに対応 |
要問い合わせ |
※2023年5月時点の情報です。
続いて各社の詳細について紹介していきます。
ロジグロ
本社所在地 | 〒650-0046 兵庫県神戸市中央区港島中町6丁目4-2 SHビル |
---|---|
料金体系 | 海外配送作業費:220円/個 |
特徴 |
・世界120カ国へ発送可能 ・最短当日発送 ・配送費自動最適化 ・インボイスなどの書類を自動発行 ・EMS、ups、FedEx、DHLに対応 ・ship&coと連携可能 ・国内も越境もワンストップ対応 ・バーコード管理システム ・WMSでオンライン完結 ・モールやカートシステムと連携 ・Amazon輸出/FBA納品 ・倉庫見学OK |
ロジグロは、在庫の管理、梱包、発送まですべてをフルフィルメントしているEC物流代行サービスです。海外発送専門のペガサスグローバルエクスプレス社との協業や、ship&coとも連携しているなど、越境ECに力を入れています。また、貿易コンサルティングも行っていますので、スタートアップの方はもちろん、売上拡大を目指しているEC事業者様にもおすすめです。
⇒ロジグロの越境EC物流代行サービスを事例をまじえてご紹介
公式サイト:株式会社ロジグロ
オープンロジ
本社所在地 | 〒170-0013 東京都豊島区東池袋1丁目34-5 いちご東池袋ビル9F |
---|---|
料金体系 |
・初期費用無料 ・従量課金(入庫/保管/配送) |
特徴 |
・世界120カ国へ発送可能 ・最短当日発送 ・インボイスなどの書類を自動発行 ・国内も越境もワンストップ対応 ・EMS/4PX/DHL/ECMSに対応 ・モールやカートシステムと連携 ・Amazon輸出/FBA納品 ・倉庫見学OK |
オープンロジは、物流フルフィルメントプラットフォームを運営する会社です。全国50拠点の中から利用しやすい倉庫を選ぶことができ、世界120ヵ国へ発送できます。EMS以外の配送キャリアにも対応しており、各モールとも連携可能です。
公式サイト:オープンロジ
NEOlogi
本社所在地 | 〒103-0012 東京都中央区日本橋堀留町1丁目10番15号 JL日本橋ビル 3F |
---|---|
料金体系 | 初期費用/固定費無料 |
特徴 |
・世界150カ国へ発送可能 ・インボイス発行/通関手続き ・DHL/FedEx/EMS/AIRMAIL/SALに対応 ・モールやカートシステムと連携可能 ・最短当日発送 |
ネオロジは、世界150カ国へ発送可能な高品質な物流代行サービスです。海外だけでなく国内にも対応しています。BASEとサービス連携しており簡単に出荷処理を行うことが可能です。BASEで海外向け販売を行っている方におすすめです。
公式サイト:NEOlogi
ウルロジ
本社所在地 | 〒180-0005 東京都武蔵野市御殿山1-1-3 クリスタルパークビル2F |
---|---|
料金体系 |
・送料:690円~ ・海外配送作業費:500円/個 |
特徴 |
・個人事業にも対応 ・インボイスなどの書類発行 ・EMS/国際eパケット/DHLに対応 ・WMSでオンライン完結 ・モールやカートシステムと連携 ・バーコード管理システム ・最短当日出荷 ・倉庫見学OK |
ウルロジは、受注処理から商品管理・発送まですべてをフルフィルメントしている物流代行サービスです。EMS以外の配送キャリアにも対応しており、各モールとも連携可能です。法人だけでなく個人事業にも対応しています。
公式サイト:ウルロジ
エスプール
本社所在地 | 〒101-0021 東京都千代田区外神田1-18-13 秋葉原ダイビル6階 |
---|---|
料金体系 | 要問い合わせ |
特徴 |
・東南アジア向け越境ECが得意 ・貿易コンサルに対応 ・Amazon輸出/FBA納品 ・国内も越境もワンストップ対応 ・モールやカートシステムと連携 ・Amazon輸出/FBA納品 ・最短当日発送 ・倉庫見学OK |
エスプールロジスティクスは、受注処理から商品管理・発送といった物流のすべてをフルフィルメントしている物流代行会社です。東南アジア向けの越境ECを得意としており、法務や税務、サイト作成など多方面でサポートしてくれます。
公式サイト:エスプール
ロケーションズ
本社所在地 | 〒170-6045 東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60,45F |
---|---|
料金体系 | 要問い合わせ |
特徴 |
・世界120カ国へ発送可能 ・10ヶ国の出荷通知メールに対応 ・インボイス発行/通関手続き ・1点から依頼可能 ・ASPサービスで連携可能 ・EMS/国際小包/小形包装物/Pメール/国際クーリエに対応 |
株式会社ロケーションズは、世界120ヶ国以上に向けて海外物流代行サービスを行っています。商品は1点から依頼が可能で、英語以外にもフランス語や中国語などの10ヶ国の出荷通知メールに対応しています。ASPサービスを導入しており、データのやり取りで発送依頼を簡単に行えるのが特徴です。
公式サイト:ロケーションズ
KTコントラクト
本社所在地 | 〒104-0061 東京都中央区銀座2-16-2-1F |
---|---|
料金体系 | 要問い合わせ |
特徴 |
・送り状作成/インボイスチェック/必要書類の確認 ・EMS/ups/FedEx/DHLに対応 ・ASPサービスで連携可能 ・大きさ口数に柔軟に対応 |
KTコントラクト株式会社は、国内EC・越境ECに対応している発送代行会社です。輸出に必要な書類のチェックから、輸送キャリアの選定・送り状発行・特殊梱包などに対応しており、通関の手配や海外の輸送手配など総合的にサポートしてくれます。
公式サイト:KTコントラクト
越境EC物流代行を利用する3つのメリット
越境EC物流を導入するメリットは大きく以下の3つです。
・物流業務の負担軽減、コア業務やマーケティングに集中できる
・物流代行業者の配送費用が利用できコスト削減ができる
・物流品質の改善により顧客満足度が向上する
「ロジグロ」を活用した事例を参考に物流代行を導入するメリットを見ていきましょう。
【ロジグロの事例】日本の和包丁専門店「清助刃物」
日本の伝統工芸品を主に海外向けに販売している「清助刃物(株式会社世界へ)」
実店舗は、国内に2店舗とアメリカに1店舗あり、ECショップでは年間100ヶ国に出荷している中で、物流業務をすべて当社にお任せいただいています。
海外向けピークシーズンの対応が非常に高回転になった
ロジグロへ依頼される以前は、自社対応で国内・越境発送を行っておられ、「物流業務に時間と人手を取られマーケティングに注力できない」と、ご相談がありましたが、切り替え後は、セールやホリデーシーズンなどの季節変動に応じたスタッフの増員も考えず、思いっきりマーケティングに注力でき、国内2店舗のオープンを実現されました。
ロジグロの契約料金の利用で、配送費が20~30%削減
ロジグロで、大手配送業者と大口契約をしているため、自社発送よりも安い価格で配送を行うことが出来ます。
商品破損によるクレームが削減され顧客満足が向上した
海外は、商品の扱いが雑で商品が投げられるのは当たり前にあり、商品の破損によるクレーム、返品対応に無駄なコストも発生していました。ロジグロに切り替え後は、そういったミスが削減され顧客満足度の向上を実感して頂いています。
⇒ロジグロの物流代行サービス紹介資料の無料ダウンロードはこちら
越境EC物流代行サービス選びの4つのポイント
越境EC物流代行をどの業者に委託するのか、自社の売上向上や効率化においてとても重要なポイントです。ここからは実際に越境ECの物流業務をアウトソーシングするための業者選びのポイントについて説明します。
1.コストがどれぐらいかかるのか
まず大事なのは、料金設定です。安いコストでアウトソーシングできるのは、魅力的に感じますよね。ですが、重要なのは費用対効果です。
在庫管理や梱包、配送など自社に必要な物流業務にかかる全体的なコスト踏まえ、必ず複数の業者から見積もりを取り費用を比較しましょう。
2.越境EC物流の実績があるか
まずは、越境ECの専門的知識をもった実績のあるパートナーを選ぶことは、とても重要なポイントです。
梱包、配送のノウハウがあるか
海外は日本と違い、梱包をしっかり行う必要があります。そういった現場ノウハウを持っていることが重要です。
納期への対応はどうか
ホリデーシーズンなど、国により様々なイベントがあり、出荷が増えることも考えられるため、波動にしっかり対応でき、納期に遅れず対応できることが重要です。
3.貿易コンサルティングまでしてもらえるか
物流業務のみだけではなく、貿易コンサルティングを行ってもらえれば、スタートアップから運用の効率化が期待できます。
4.必要なサポートが受けられるか
配送だけではなく、在庫管理方法や、梱包、ラッピングなどを行ってもらえるかも大切なポイントです。アウトソーシングしたい物流業務のサポートが全て受けられるのか、できるだけ現場を見学することをおすすめします。
まとめ
ここまで、越境EC物流代行業者を9社を比較し、各社の強みや検討時のポイントをご紹介してきました。
・越境EC物流代行とは?
・越境EC物流代行業者おすすめ7社
・越境EC物流代行を利用する3つのメリット
・越境EC物流代行サービス選びの4つのポイント
手間のかかる出荷発送処置や、在庫管理などの業務をEC物流代行企業へアウトソーシングすることで、これまで物流業務にかけていた時間をマーケティングなどのサービス向上に活かせるようになります。
越境ECにおける物流代行は、業者によって特徴や強みが大きく異なります。自社にとって最適なEC物流代行業者を選択しましょう。
ロジグロでは、入荷、検品、在庫管理をはじめ様々な業務を代行し、越境EC事業者さまの売上アップや、コア業務に集中できる環境作りのサポートを行っております。新たに物流業務代行・アウトソーシングを検討されている越境EC事業者さまは、ぜひお気軽にご相談ください。